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車検証の住所変更の手続きについて、必要な費用や方法を解説

更新日:2024/03/21

車検証の住所変更の手続きについて、必要な費用や方法を解説

車検証の住所変更の必要性

車検証の住所変更は、公的な書類の正確性を保つ上で欠かせません。新しい住所に移った際に、速やかに変更手続きを行うことが法令によって義務付けられています。車検証は交通取締りの際に警察官に提示する書類であり、車検証に記載されている住所が現住所と異なっている場合、運転者本人の確認が取りづらくなるため、不備とみなされるリスクがあります。また、税金額の計算基準となるため、正しい住所が記載されていることは税務上も重要です。これらを違反してしまうと、罰則を受ける可能性もあるため、住所変更は車両の適正管理を維持するためにも必須の手続きと言えるでしょう。

住所変更が必要なタイミング

車検証の住所変更は、引越しによって登録住所が変わった場合に必要になります。法律では転居後14日以内に変更手続きを完了することが義務付けられています。さらに、もし車両を購入したり、名義変更を行った際にも同様の住所変更が求められます。これらの状況で更新作業を怠ると、後に違法行為とみなされる可能性があるため、変更の必要性を理解して迅速な対応が求められます。

住所変更を怠った場合のデメリットと法律違反

車検証の住所変更を忘れると、幾つかのデメリットや法的なリスクが伴います。まず、住所情報が最新でないと、自動車税の通知が正しい住所に届かない可能性があります。更に、更新がない場合、警察の取り締まり時に罰則の対象となることがあるでしょう。具体的には、道路運送車両法に基づき、指定の期間内に変更届を出さないと5万円以下の罰金が科されることもあります。その上、万が一の事故やトラブルの際に、車検証上の情報が現状と異なると、保険適用に影響が出る場合も考えられます。ですから、住所変更は迅速に行うことが求められるのです。

車検証の住所変更手続きの流れ

車検証の住所変更を行う際には、いくつかの流れが必要です。まず最寄りの運輸支局もしくは該当する陸運局へ足を運びます。そこで必要な書類を提出し、申請書に記載して手数料を支払うことで住所変更ができます。書類の提出は、平日のみ可能な場合が多いですから、営業時間内に手続きを済ませる計画を立てましょう。

必要な書類一覧

車検証の住所変更手続きを円滑に進めるためには、以下の書類が必要となります。事前に準備しておくことをお勧めします。

  • 車検証(自動車検査証)

  • 住民票の写し(変更後の住所が記載されたもの)

  • 印鑑(シャチハタ以外の認印)

  • 申請書(陸運局またはその支局で入手、またはダウンロードしておく)

  • 身分証明書(運転免許証やパスポートなど)

これらの書類をそろえた上で、最寄りの運輸支局への訪問を予定してください。なお、代理人が手続きをする場合には、委任状が追加で必要となる場合があります。

手続きの詳細な流れ

車検証の住所変更手続きには、以下の基本的な流れです。初めに、最寄りの陸運局またはその出張所に訪れます。窓口で書類を受け取り、必要事項を記入したら、保管している車検証、住民票の写し、印鑑(シャチハタを除く)、運転免許証やパスポートなどの身分証明書を添えて提出します。その後、指定された手数料を支払います。手続きは、場合によってうまく行かないこともあるので、余裕を持って時間を設けることが大切です。書類や費用に不備がないか事前に確認し、不明点があればその場で職員に質問をしましょう。最終的に新しい住所が反映された車検証が交付されます。

住所変更手続きにかかる費用

車検証の住所変更手続きには一定の費用が伴います。各運輸支局や地方自治体によって若干の違いはありますが、一般的な申請手数料は数百円程度となっております。例えば、普通車の場合は500円前後が相場です。手数料の支払い方法は、運輸支局の窓口で現金払いか、一部の場所ではコンビニエンスストアでの支払いが可能です。オンライン手続きが行える場所も増えており、その場合はクレジットカードでの決済が選択できることもあります。手数料を抑えるためには、複数の手続きを一度に行う、例えば名義変更と住所変更を同時に申請することで、1つの手数料で済むケースもあるため、事前に情報を集め計画的に進めることをお勧めします。

変更手続きの際の注意点

車検証の住所変更手続きを行う際は、いくつか注意すべきポイントがあります。まず大切なのは、手続きの期限です。引越しをしてから14日以内に届け出る必要がありますので、日程には余裕をもって注意しましょう。また、書類の記入には細心の注意を払い、誤字脱字がないようにすることが重要です。提出する際には、必要書類をきちんと揃えておかなければ、手続きが遅れることになります。さらに、印鑑が必要となる場合が多いため、変更を行う本人が印鑑を忘れずに持参することも忘れてはなりません。変更後は、新しい情報が正確に反映されているかを確認し、車検証のコピーを複数保管しておくこともおすすめします。これらの注意点を守りながら丁寧に手続きを行うことで、トラブルを未然に防ぎスムーズに住所変更を完了させましょう。

こちらの記事の監修者

自動車整備士 鳥井

自動車整備士 鳥井

  • 整備士の資格を持ちながらやさしい接客と分かり易い説明が好評の職人です!
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