車検の基礎知識
車検の基礎知識
更新日:2022/02/10
車検の有効期間はいつからいつまでなのかご存知でしょうか。実は車検は車種によって有効期間が異なります。
本記事では車検の有効期間はいつからいつまでなのか、車種別一覧にしてまとめてご紹介。また車検期限日の確認方法や次回の車検はいつから受けられるようになるのかなどの疑問点を解決する形で解説していきます。
自動車を持っている方には必見の内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください。
一般的な自家用車の場合初回の車検期間は3年、2回目以降は2年となります。バイクも同様です。
車種別の車検有効期間一覧は以下のとおり。
対象車種 | 検査の有効期間 | ||||
---|---|---|---|---|---|
初回 | 2回目以降 | ||||
自家用 | 貨物 | 車両総重量 8t以上 | 1年 | 1年 | |
車両総重量 8t未満 | 2年 | 1年 | |||
軽 | 2年 | 2年 | |||
定員11名以上 | 1年 | 1年 | |||
幼児専用車 | 1年 | 1年 | |||
乗用 | 普通・小型 | 3年 | 2年 | ||
軽 | 3年 | 2年 | |||
三輪 | 2年 | 2年 | |||
二輪 | 小型 | 3年 | 2年 | ||
検査対象外軽自動車 | なし | なし | |||
特種 | 普通・小型 | 2年 | 2年 | ||
貨物 | 車両総重量 8t以上 | 1年 | 1年 | ||
車両総重量 8t未満 | 2年 | 1年 | |||
軽 | 2年 | 2年 | |||
大型特殊 | 車両総重量 8t以上 | 2年 | 2年 | ||
車両総重量 8t未満 | 2年 | 2年 | |||
貨物 | 車両総重量 8t以上 | 1年 | 1年 | ||
車両総重量 8t未満 | 2年 | 1年 | |||
検査対象外自動車 | なし | なし | |||
運送事業用 | 旅客 | 1年 | 1年 | ||
貨物 | 車両総重量 8t以上 | 1年 | 1年 | ||
車両総重量 8t未満 | 2年 | 1年 | |||
軽 | 2年 | 2年 | |||
二輪 | 3年 | 2年 | |||
霊柩 | 通常タイプ | 2年 | 2年 | ||
定員11名以上 | 1年 | 1年 | |||
レンタカー | 貨物 | 車両総重量 8t以上 | 1年 | 1年 | |
車両総重量 8t未満 | 2年 | 1年 | |||
軽 | 2年 | 2年 | |||
定員11名以上 | 1年 | 1年 | |||
幼児専用車 | 1年 | 1年 | |||
乗用 | 普通・小型 | 2年 | 1年 | ||
軽 | 2年 | 2年 | |||
三輪 | 2年 | 1年 | |||
二輪 | 小型 | 2年 | 1年 | ||
検査対象外軽自動車 | なし | なし | |||
特種 | 普通・小型 | 2年 | 1年 | ||
貨物 | 車両総重量 8t以上 | 1年 | 1年 | ||
車両総重量 8t未満 | 2年 | 1年 | |||
軽 | 2年 | 2年 | |||
大型特殊 | 車両総重量 8t以上 | 2年 | 1年 | ||
車両総重量 8t未満 | 2年 | 1年 | |||
貨物 | 車両総重量 8t以上 | 1年 | 1年 | ||
車両総重量 8t未満 | 2年 | 1年 | |||
検査対象外軽自動車 | なし | なし |
参考:国土交通省 中部運輸局 三重運輸支局,「自動車検査証の有効期間」(参照 2022-01-23)
車検期限日を確認する方法は2つあります。
1つ目が自動車検査証(車検証)を確認する方法。車検証は車検に必要な書類の一つで、自動車が保安基準に適合していることを証明するものです。所有者の情報や車体番号、型式などが記載されています。
車検期限日は有効期間の満了する日の欄に記載されています。車検証は運転時の携行が義務付けられているため簡単に確認できるでしょう。
2つ目は検査標章を確認する方法です。検査標章は車検が通った際に発行される四角いシールのこと。
検査標章は自動車のフロントガラスの内側に前方から見やすいように貼るよう、道路運送車両法で定められています。車検標章なしに公道を走ると50万円以下の罰金が課されるため、必ず自動車に貼ってあるはずです。
参考:e-Gov法令検索,「道路運送車両法施行規則」(参照 2022-01-23)
車検標章の裏面に自動車検査証の有効期間の満了する日が表示されているため、車検期限日を確認する際はここをチェックしましょう。
次回の車検はいつから受けられるようになるのか、気になっている方も多いでしょう。期間満了前であれば車検はいつでも受けることが可能です。極端な話、半年前や1年前でも受けることは可能ということになります。
しかし早めに車検を受けてもメリットはほとんどありません。有効期間満了日一カ月前に車検を受けた場合、次の有効期間満了日は車検を受けた日からのカウントになると道路運送車両法施行規則第44条で定められています。
参考:e-Gov法令検索,「道路運送車両法施行規則」(参照 2022-01-23)
例えば、2022年6月15日が満了日だったとしましょう。少し前倒しで3月15日に車検を受けると、次の車検満了日は3月15日からのカウントとなってしまいます。短縮した期間分の車検費用は戻ってこないため、無駄になってしまうのです。短縮した分損をしてしまうため、できれば期間満了直前に受けるのが望ましいでしょう。
また自賠責保険料は車検と一緒に更新されるものですが、前倒しで車検を受けて新しく自賠責保険に入り直す場合は古い方を解約することで還付金を受け取れます。還付金は一カ月あたり数百円程度で、新しく自賠責保険に加入する手続きの手間がかかるため結果的に労力の方が上回るかもしれません。
車検は有効期限満了の1カ月前から受けるのが一般的です。満了日1カ月前までに車検の用意をしておきましょう。
車検の有効期限が切れると運転ができなくなります。もし車検の有効期限が切れたまま公道を運転すると、無車検運行・無保険運行扱いになってしまうため注意が必要です。 無車検運行・無保険運行の違反点数や罰則は以下のとおり。(2022年1月時点) 無車検運行 無保険運行 違反点数 6点以上 6点以上 罰金・罰則 6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金 1年以下の懲役または50万円以下の罰金 行政処分 免許停止 免許停止 参考:e-Gov法令検索,「道路運送車両法施行規則」(参照 2022-01-23) 参考:e-Gov法令検索,「自動車損害賠償保障法」(参照 2022-01-23) 「車検の有効期限が切れたら運転できなくなってしまうのだから、車検を受けることもできないのではないか?」と疑問に思う方も多いでしょう。もし車検の有効期限が切れた場合、以下の2つの方法で対処できます。
1つ目は仮ナンバーを取得後に車検を受ける方法です。仮ナンバーとは車検切れにより公道を走行できない車に対し、暫定的に走行許可を与えるナンバープレートのこと。正式名称を自動車臨時運行許可番号標といいます。
車検切れを起こしたとき以外にも、ナンバープレートが盗難に遭った際や未登録車の検査の際に取得するケースもあります。
仮ナンバーの発行対象は普通自動車・小型自動車・軽自動車・二輪小型自動車・大型特殊自動車などです。二輪の軽自動車や原動機付自転車などは対象にならないため、注意しなくてはいけません。
仮ナンバーを取得すると、車検が切れていても最大で5日間運転できます。
仮ナンバーの申請に必要な書類は以下の4点。
この他に印鑑や取得費用も必要になります。
仮ナンバーの申請は自分の車を管轄している市区町村の窓口で行います。上記の必要な書類と印鑑・取得費用を持って窓口で手続きしましょう。
申請に必要な自賠責保険証ですが、こちらも期限が切れていると再更新しなくてはいけません。自賠責保険の期限が切れたまま運転すると無保険運行になります。また自賠責保険証が切れた状態では仮ナンバーの申請は通りません。
自賠責保険証の再申請は、車の販売店やカー用品店、ガソリンスタンドなどで行えます。車検証・自賠責保険証・保険料を持って再申請の手続きをしましょう。
仮ナンバーの取得で運行許可が出る日数は、移動にかかる最小限の日数となっています。必ずしも最大日数である5日間の許可が出るわけではないため注意が必要です。
また仮ナンバーを取得する際の重要なポイントがあります。仮ナンバーの申請は運行する当日または前日にしか申請できないという点です。車検を受ける日程を決めてから仮ナンバー取得の手続きをするとよいでしょう。
車検の有効期限が切れた際の対策2つ目は、引き取り納車で業者に車検を依頼する方法。
引き取り納車とは自宅や駐車場まで、業者が車を引き取りに来てくれるサービスのことです。車検が終了すると自宅や駐車場まで納車してくれます。仮ナンバーを取得する方法だと時間や手間がかかってしまうため、最低限の労力で車検を受けたい方におすすめです。
引き取り納車の簡単な流れを解説しましょう。
引き取り納車は業者によって対応が異なります。他の業者では無料で行ってくれるサービスを有料としているところもあり、引き取り距離や車両の大きさに応じて料金を設定している業者も少なくありません。事前に料金を確認しておく必要があるでしょう。
また引き取り納車はスケジュール調整が必要で、なかなか都合のよい日程で予約が取れない場合もあります。ある程度余裕をもってスケジュールを組まなくてはいけません。
通常の車検の場合、整備士と直接会話をして、どのような車の状態だったかどのような整備内容だったのかを聞くことができます。しかし引き取り納車は整備士と直接会話するのが難しく、疑問点がある場合に詳しく説明を聞けないのがデメリットです。
車検が切れてしまった場合はどちらの方法がよいのか、両方のメリット・デメリットを押さえた上で自分に適した方法を選びましょう。
車種別の車検有効期間や車検期限日の確認方法などについてご紹介してきました。
車検期限日は自動車検査証や検査標章で確認できます。車検費用を無駄にしないためにも、できる限り期間満了1カ月前を目安に車検を受けるのがおすすめです。
車検が切れた状態で運転すると無車検運行・無保険運行扱いになり、罰金・罰則が生じます。余裕を持って車検を受けましょう。
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やさしい車検なら、
自動車整備士 鳥井