
車検の基礎知識

車検の基礎知識
更新日:2022/02/18

「車の中にずっと入れっぱなしだけど、実は何が書いてあるのかよく分かっていない」
そんな方も多いかもしれませんが、車検証(自動車検査証)は「その車が国の安全基準を満たして公道を走る権利があること」を証明する、人間でいうところの身分証明書兼パスポートのような極めて重要な書類です。
特に2023年〜2024年にかけて車検証が「電子化(ICチップ入りの小さな紙)」へと大リニューアルされたことで、これまでとは有効期限の確認方法などが大きく変わっています。
この記事では、最新の「電子車検証」の仕様から、絶対に知っておくべき見方や不携帯の重い罰則まで、プロの目線でわかりやすく徹底解説します!
目次
実は日本の車検証は数十年にわたる歴史の中で大改革が行われ、現在は従来の「A4サイズの大きな紙」から、「A6サイズ(ハガキほどの大きさ)の厚紙にICチップが埋め込まれた電子車検証」へと完全に移行しています。
| 普通車(白ナンバー) | 2023年(令和5年)1月4日より電子化がスタート済み |
|---|---|
| 軽自動車(黄色ナンバー) | 2024年(令和6年)1月4日より電子化がスタート済み |
電子化された新しい車検証の最大の注意点は、券面の印字から「車検の有効期限(満了日)」や「所有者の名前・住所」などが消え、印字されなくなったことです。
これらの情報はすべてICチップの中に記録されるようになったため、現在の有効期限を確認するには以下のどちらかの方法をとる必要があります。
「車検がいつまでか分からなくなった!」とパニックにならないよう、車検証入れの中には必ずA4の別紙(自動車検査証記録事項)も一緒に保管しておくようにしましょう。
車検証には車のサイズや重さなど様々な情報が書かれていますが、私たちがカーライフの中でチェックすることになるのは、主に以下の3つの項目だけです。
| ① 有効期間の満了する日 | いわゆる「車検の期限日」です。この日までに新しい車検を受けなければ公道を走れなくなります。(※電子車検証の場合は前述の通りアプリか別紙で確認します) |
|---|---|
| ② 使用者の氏名・住所 | この車を実際に普段使っている(管理している)人の名前です。引っ越しをした場合は、ここを速やかに新住所へ変更する義務があります。 |
| ③ 所有者の氏名・住所 | 法律上の「車の本当の持ち主」です。ローンで車を買った場合、ここは「ローン会社」や「車屋」の名前になっており、ローンを完済しない限り勝手に車を売ったりご友人に譲ったりすることはできません。 |
車検証は法律(道路運送車両法)によって、「自動車を運行する時は、自動車検査証を備え付けておかなければならない」とハッキリ定められています。
つまり、傷や汚れを嫌がって家に大切に保管して車に積んでいなかったり、ダッシュボードから出している最中にうっかりそのまま運転してしまうと「車検証不携帯」の違反となります。
「原本を失くすのが怖いから、コピーを車に載せて原本は家にある」という方が稀にいらっしゃいますが、コピーの携帯は明確な違法行為です。
車検証不携帯のペナルティは交通違反の点数こそ引かれませんが、「最大50万円以下の罰金」という非常に重い刑事罰が設定されています。
万が一紛失してしまった場合は直ちに警察へ届け出を行い、管轄の陸運局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)にて「再発行」の手続きを行いましょう。また、手続きが面倒な場合は、ご近所の車検専門店(やさしい車検など)に行けば数千円で再発行を丸投げ代行してもらうことも可能です。
車検証についての重要ポイントは以下の3つです。
車検証は、車を売却する時や、名義変更、毎年の自動車税の納付や任意保険の契約など、あらゆる車の手続きで絶対に中心(ベース)となる最も大切な書類です。
納車されたら車検証入れ(ファイル)に別紙や自賠責保険証と一緒に原本ごとしまい、ダッシュボードやグローブボックスの中に常に入れておく(無闇に出し入れしない)のが一番安全で確実な保管方法です!
やさしい車検なら、
自動車整備士 鳥井