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車検の基礎知識

車検 毎年?それとも2年ごと?車のプロが教える車検のすべて

更新日:2025/07/03

車検 毎年?それとも2年ごと?車のプロが教える車検のすべて

「車検 毎年」という言葉を聞いて、

「自分の車検は毎年必要なのかな?」

「車検って高いし、できれば費用を抑えたい…」

そう思った方は少なくないはずです。車検は車の維持にかかる大きな費用のひとつ。この記事では、「車検 毎年」に関する疑問をすべて解決します。車のプロが、車検の基本的な仕組みから、あなたの車検が何年ごとになるのか、費用を抑える方法まで、分かりやすく解説します。この記事を読めば、車検に関する不安がなくなり、あなたのカーライフがより安心で快適になるでしょう。

車検は毎年必要?基本のキ!車検の仕組みをおさらい

車検は、車の安全性を確保し、公道を走行するための重要な検査です。この記事では、車検の基本的な仕組みを分かりやすく解説します。

車検とは?

車検とは、正式には「自動車検査登録制度」といい、車の安全性能や環境性能が基準を満たしているかを定期的に検査する制度です。この検査を受けることで、車は公道を走行する許可を得られます。車検は、自動車の所有者に義務付けられており、有効期限が切れると公道を走行できなくなるため注意が必要です。

車検の期間

車検の有効期間は、新車の場合と、それ以外の場合で異なります。

  • 新車の場合: 初めて車検を受ける場合は、3年後の車検となります。

  • 2回目以降: 2回目以降の車検は、2年ごとに受けることになります。

ただし、車の種類によっては、この限りではありません。例えば、事業用車両や一部の貨物車は、1年ごとに車検を受ける必要があります。

車検費用の内訳

車検費用は、大きく分けて3つの費用から構成されています。

  • 法定費用: 自動車重量税、自賠責保険料、印紙代など、法律で定められた費用です。これらの費用は、車の種類や重量によって異なります。

  • 基本料金: 車検を行う業者(ディーラー、整備工場など)に支払う費用です。点検料、検査料、代行手数料などが含まれます。

  • 部品交換費用: 車検の際に、車の部品が交換が必要になった場合に発生する費用です。タイヤ、ブレーキパッド、バッテリーなどが交換対象となることがあります。

車検費用は、車の状態や業者によって大きく変動するため、事前に見積もりを取ることが重要です。

どんな車が「車検 毎年」なの?

それでは、「車検 毎年」が必要となるケースについて詳しく見ていきましょう。実は、すべての車が毎年車検を受けなければならないわけではありません。しかし、特定の車種や使用状況によっては、1年ごとに車検を受ける必要があります。

毎年車検が必要なケース

毎年車検が必要となる主なケースは以下の通りです。

  • 事業用車両: 営業用のトラックやタクシー、バスなど、人を運送したり、荷物を運搬したりする目的で使用される車両は、1年ごとに車検を受ける必要があります。これは、これらの車両が長距離を走行したり、過酷な条件下で使用されることが多いため、安全性を確保するために設けられています。

  • レンタカー: レンタカーも事業用車両と同様に、1年ごとに車検を受ける必要があります。多くの人が利用するため、常に安全な状態を保つことが求められます。

  • 一部の貨物車: 車検証の「用途」欄に「貨物」と記載されている車両の一部は、1年ごとに車検が必要です。具体的には、車両総重量が8トン以上の貨物車や、最大積載量が5トン以上の貨物車などが該当します。これらの車両は、重量物を運搬するため、安全性が特に重要視されます。

  • その他: その他、特殊な用途で使用される車両や、改造車など、1年車検が適用される場合があります。詳細については、専門家にご確認ください。

貨物車(営業用)の車検について

貨物車の中でも、営業用の車両は、特に厳しい基準で検査されます。これは、事故を起こした場合の社会的影響が大きいこと、長距離走行による劣化が進みやすいことなどが理由として挙げられます。営業用の貨物車は、ブレーキ性能、灯火類、タイヤの状態など、細部にわたってチェックされます。

貨物車の車検費用は、車両のサイズや重量、検査を受ける業者によって異なりますが、自家用車よりも高額になる傾向があります。また、車検の際には、日常点検の記録や、運行管理者の選任状況なども確認されます。安全な運行を確保するために、日々のメンテナンスと適切な管理が不可欠です。

自分の車が「車検 毎年」の対象となるかどうかは、車検証の「用途」欄や、車の種類、使用状況などを確認することで判断できます。もしご自身の車が該当するかどうか不明な場合は、専門家や整備工場に相談することをおすすめします。

車検費用を抑えるには?賢い節約術

車検費用を抑える方法はいくつかあります。事前の準備や業者選び、そしてユーザー車検に挑戦することなど、賢く節約するための具体的な方法を見ていきましょう。

事前準備で費用を抑える

車検費用を抑えるためには、事前の準備が非常に重要です。事前の準備をしっかり行うことで、余計な出費を抑え、スムーズに車検を完了させることができます。具体的にどのような準備が必要なのでしょうか。

まず、車の取扱説明書を確認し、必要なメンテナンスや消耗品の交換時期を把握しましょう。オイル交換やタイヤ交換など、事前に自分でできるメンテナンスは済ませておくことで、車検時の費用を削減できます。また、普段から車の状態をチェックし、不具合がある場合は早めに修理しておくことも大切です。車検直前に修理が必要になると、高額な費用が発生する可能性があります。

次に、複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。ディーラー、整備工場、カー用品店など、車検を受けられる業者はたくさんあります。それぞれの業者によって、車検費用やサービス内容が異なります。複数の業者から見積もりを取ることで、最も費用対効果の高い業者を選ぶことができます。見積もりを比較する際には、基本料金だけでなく、追加費用やサービス内容も確認しましょう。例えば、代車が無料かどうか、洗車や点検などのサービスが含まれているかなども重要なポイントです。

さらに、車検に必要な書類を事前に準備しておきましょう。車検証、自賠責保険証明書、自動車納税証明書など、必要な書類が揃っていないと、車検を受けることができません。書類の準備を怠ると、車検の遅延につながり、余計な費用が発生する可能性があります。事前に必要な書類を確認し、紛失している場合は再発行の手続きを行いましょう。

複数の業者を比較する

車検費用を抑えるためには、複数の業者を比較検討することが不可欠です。業者によって車検費用は大きく異なり、サービス内容も異なります。複数の業者を比較することで、最適な業者を選び、費用を抑えることができます。ディーラー、整備工場、カー用品店など、様々な業者の特徴を理解し、比較検討のポイントを押さえて、賢く車検を受けましょう。

ディーラーは、メーカーの専門知識や高い技術力を持っており、安心感があるのが特徴です。純正部品を使用するため、車の性能を最大限に引き出すことができます。しかし、その分、車検費用は高額になる傾向があります。整備工場は、ディーラーよりも費用を抑えることができます。地域密着型で、親切な対応をしてくれるところが多いのも魅力です。カー用品店は、車検費用が比較的安価で、短時間で車検を済ませることができます。ただし、専門的な知識や技術力は、整備工場やディーラーに劣る場合があります。

複数の業者を比較する際には、車検費用の内訳を詳しく確認しましょう。基本料金、法定費用、部品交換費用など、内訳を比較することで、総額を正確に把握することができます。また、見積もりだけでなく、サービス内容も比較検討しましょう。代車の有無、洗車のサービス、保証の有無なども重要なポイントです。さらに、口コミや評判を参考に、業者の信頼性を確認しましょう。実際に利用した人の声を聞くことで、安心して車検を任せられる業者を見つけることができます。

ユーザー車検に挑戦!

車検費用を大幅に抑える方法として、ユーザー車検に挑戦するのも一つの手段です。ユーザー車検とは、車の所有者が自分で車検を行うことです。専門業者に依頼するよりも、費用を大幅に抑えることができます。ただし、ユーザー車検には、事前の準備や知識、手間が必要となります。ユーザー車検のメリットとデメリットを理解し、自分に適しているかどうかを判断しましょう。

ユーザー車検の最大のメリットは、費用を大幅に抑えられることです。車検にかかる費用は、基本料金や代行手数料など、業者によって大きく異なります。ユーザー車検の場合、これらの費用を節約することができます。また、自分の車の状態を詳しく把握できるというメリットもあります。自分で車を点検することで、車の構造や仕組みを理解し、愛車への愛着も深まります。

一方、ユーザー車検には、デメリットも存在します。まず、専門的な知識や技術が必要となります。車の点検や検査には、専門的な知識が必要であり、慣れていないと時間がかかったり、不備が見つかる可能性があります。また、手間と時間がかかることもデメリットです。書類の準備や、検査場の予約、検査など、多くの手間と時間がかかります。さらに、検査に落ちた場合は、再検査を受けなければならないため、さらなる手間と費用が発生します。

ユーザー車検に挑戦する際には、事前の準備が重要です。車の取扱説明書をよく読み、点検項目を確認しましょう。また、必要な工具やテスターを準備し、事前に車の状態をチェックしましょう。検査に必要な書類を準備し、検査予約を行いましょう。検査当日は、検査場の指示に従い、丁寧に検査を行いましょう。不安な場合は、整備工場などで事前に点検を受けることをおすすめします。

車検を受けないとどうなる?

車検を受けない場合、様々なリスクが伴います。車の安全性が確保されないだけでなく、法律違反となり、罰則を受ける可能性もあります。ここでは、車検を受けなかった場合にどのような事態になるのか、詳しく解説します。

無車検運行の罰則

車検を受けていない車を公道で走行させることは、法律で禁止されています。これは「無車検運行」と呼ばれ、以下のような罰則が科せられます。

  • 違反点数: 6点

  • 罰金: 30万円以下の罰金

  • 免許停止: 違反点数が6点に達すると、免許停止処分となります。

これらの罰則は、無車検運行をしたドライバーだけでなく、車の所有者にも適用される可能性があります。車検切れの車を運転することは、非常にリスクが高い行為であることを理解しておきましょう。

車検切れの車を運転して事故を起こした場合、保険が適用されない可能性があります。自賠責保険は、車検と同時に加入することが義務付けられていますが、車検が切れている場合は、自賠責保険も無効となる可能性があります。その場合、事故の損害賠償は全額自己負担となるため、経済的な負担が非常に大きくなります。

車検切れの車を公道で走行させることは、法律違反であるだけでなく、重大な事故を引き起こす可能性も高めます。安全なカーライフを送るためには、車検の有効期限をしっかりと確認し、必ず車検を受けるようにしましょう。

車検に関するよくある質問

車検に関して、多くの方が疑問に思うこと、知りたいことはたくさんあります。ここでは、よくある質問とその答えをまとめました。あなたの疑問を解消し、車検に対する理解を深めましょう。

Q1: 車検の費用はどれくらい?

車検費用は、車の種類、年式、車の状態、そして車検を受ける場所によって大きく異なります。一般的に、車検費用は、以下の3つの費用で構成されています。

  • 法定費用: 自動車重量税、自賠責保険料、印紙代など、法律で定められた費用です。これらの費用は、車の排気量や重量によって異なります。

  • 基本料金: 車検を行う業者に支払う費用で、点検料、検査料、代行手数料などが含まれます。業者によって料金が異なります。

  • 部品交換費用: 車検の際に、必要な部品を交換する場合に発生する費用です。部品代や工賃が含まれます。

車検費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。また、ユーザー車検に挑戦することも、費用を抑える一つの方法です。事前に車の状態をチェックし、自分でできるメンテナンスは済ませておくことも、費用削減につながります。

Q2: 車検の有効期限が切れた場合はどうすればいい?

車検の有効期限が切れた車を公道で走行することは、法律違反となります。「無車検運行」となり、罰金や違反点数が科せられます。もし、車検の有効期限が切れてしまった場合は、以下の手順で対応しましょう。

  1. 仮ナンバーの取得: 車を車検場まで移動させるために、市区町村の役所で仮ナンバー(自動車臨時運行許可)を取得します。仮ナンバーを取得すると、一時的に公道を走行できるようになります。

  2. 車検の実施: 整備工場や車検場で車検を受けます。車検が完了すると、新しい車検証が発行されます。

  3. 自賠責保険の加入: 車検を受ける際には、自賠責保険への加入も必要です。自賠責保険が切れている場合は、事前に加入手続きを行いましょう。

車検切れの車を運転すると、様々なリスクがあります。必ず車検を受け、安全なカーライフを送りましょう。

Q3: 車検はどこで受けられる?

車検は、以下の場所で受けることができます。

  • ディーラー: 自分の車のメーカーのディーラーで車検を受けることができます。専門知識が豊富で、純正部品を使用するため安心感があります。ただし、費用は高めになる傾向があります。

  • 整備工場: 街の整備工場でも車検を受けることができます。ディーラーよりも費用を抑えられる場合があります。地域密着型で、親切な対応をしてくれるところが多いのも魅力です。

  • カー用品店: オートバックスやイエローハットなどのカー用品店でも車検を受けられます。費用が比較的安く、短時間で車検を済ませることができます。ただし、専門的な知識や技術力は、整備工場やディーラーに劣る場合があります。

  • ユーザー車検: 自分で運輸支局に車を持ち込み、車検を受ける方法です。費用を大幅に抑えることができますが、専門的な知識や手間がかかります。

車検を受ける場所を選ぶ際には、費用、サービス内容、信頼性などを比較検討し、自分に合った場所を選びましょう。それぞれの場所のメリットとデメリットを理解し、最適な選択をすることが重要です。

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こちらの記事の監修者

自動車整備士 鳥井

自動車整備士 鳥井

  • 整備士の資格を持ちながらやさしい接客と分かり易い説明が好評の職人です!
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