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軽自動車の車検費用はいくら?相場から費用を抑える方法まで徹底解説

更新日:2024/12/20

軽自動車の車検費用はいくら?相場から費用を抑える方法まで徹底解説

軽自動車の車検、費用がどれくらいかかるのか不安ですよね? この記事では、軽自動車の車検費用の相場から、内訳、費用を安く抑える方法まで、詳しく解説します。ディーラー、カー用品店、ユーザー車検など、どこに依頼するのが一番お得なのかも比較検討。この記事を読めば、あなたも軽自動車の車検費用に関する不安を解消し、賢く車検を受けることができます。

軽自動車の車検費用の相場

軽自動車の車検費用は、依頼する業者や車の状態によって大きく変動しますが、一般的には4万円~8万円程度が目安となります。この費用は、主に「法定費用」「検査費用」「部品交換・整備費用」の3つの項目に分けられます。ご自身の車の車検が近づき、概算を知りたい方のために、まずはこれらの費用の内訳と、おおよその相場を把握できるよう解説します。

軽自動車の車検費用の内訳例

項目

内容

目安費用

法定費用

自賠責保険料、自動車重量税、検査手数料

20,000~30,000円

検査費用

車検の点検・検査にかかる技術料

10,000~20,000円

部品交換・整備費用

消耗部品の交換(オイル、フィルター、ブレーキパッド等)、整備費用など

10,000円~

上記はあくまで目安であり、実際の費用は車の状態や追加整備の有無によって変動します。特に部品交換・整備費用は、車の経年劣化や走行距離によって大きく変わる可能性があります。

車検費用の内訳

車検にかかる費用は、大きく分けて「法定費用」「検査費用」「部品交換・整備費用」の3つに分類されます。それぞれの項目でどのような費用が含まれるのかを具体的に理解することで、総額がどのように構成されているのかを把握することができます。

まず、「法定費用」とは、法律で定められている税金や保険料のことで、どの業者に依頼しても金額は一律です。これには、次回の車検までの自賠責保険料(軽自動車の場合、2023年4月1日以降の新規契約で19,730円)、自動車重量税(エコカー減税対象車以外で、新規登録から13年未満の軽自動車は6,600円)、そして検査手数料(登録検査等手数料として1,700円程度)が含まれます。これらの合計で、およそ28,000円~30,000円程度が法定費用としてかかります。

次に、「検査費用」は、車検を行う整備工場やディーラーが、車検の点検や検査を行うためにかかる技術料のことです。これは、車両の安全性や法規適合性を確認するための点検作業にかかる人件費や設備費に相当します。この費用は業者によって異なり、一般的に10,000円から20,000円程度が相場ですが、サービス内容によって幅があります。

最後に、「部品交換・整備費用」は、車検の過程で必要となった部品の交換や、整備にかかる費用です。例えば、エンジンオイル、オイルフィルター、エアクリーナーエレメント、ブレーキパッド、ワイパーブレードといった消耗品の交換は、車の経年劣化や走行距離に応じて必要になります。また、ブレーキフルードの交換や、ベルト類の劣化、灯火類の不具合なども整備が必要になる場合があります。この費用は車の状態に大きく左右され、数千円で済む場合もあれば、数万円以上かかることもあります。

これらの内訳を具体的に把握することで、ご自身の車の車検費用がどのように算出されているのか、より正確に理解できるようになるでしょう。

軽自動車の車検費用を安く抑える方法

軽自動車の車検費用は、計画次第で大きく節約することが可能です。この記事では、読者の皆様が賢く費用を抑え、予算内で最適な車検を受けるための具体的な方法を複数ご紹介します。特に、信頼できる業者選びのコツ、車検前の入念な事前準備、そして本当に必要な整備だけを見極めるためのノウハウに焦点を当て、読者自身が主体的に費用削減に取り組めるよう、実践的な情報を提供します。

業者選びのポイント

車検費用を抑える上で、最も重要な要素の一つが依頼する業者選びです。一口に車検業者と言っても、ディーラー、整備工場、車検専門店、カー用品店など、その種類は多岐にわたります。それぞれにメリット・デメリットがあり、費用体系やサービス内容も異なります。

例えば、ディーラーは安心感がありますが、費用が高めになる傾向があります。一方、車検専門店や整備工場では、価格競争力があり、柔軟な対応が期待できる場合があります。重要なのは、単に安さだけで業者を選ぶのではなく、提供されるサービス内容、見積もりの透明性、過去の評判や口コミなどを総合的に評価することです。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで、ご自身の軽自動車に最適な、かつ費用対効果の高い業者を見つけることができるでしょう。信頼できる業者を見つけることで、不必要な整備を勧められるリスクも減り、結果として車検費用全体の節約に繋がります。

事前準備で費用を抑える

車検を受ける前に、読者自身で行える事前準備は、費用削減に大いに貢献します。まず、車検に必要な書類(車検証、自賠責保険証明書、納税証明書)が揃っているかを確認しましょう。書類不備があると、手続きが遅れるだけでなく、場合によっては追加費用が発生する可能性もあります。

次に、ご自身の車の状態を把握しておくことも重要です。日常点検で気づいた不具合や、異音、警告灯の点灯などがあれば、事前に整備工場などに相談しておくと、当日いきなり高額な追加整備を提案される事態を防ぎやすくなります。

そして最も効果的なのは、複数の業者から事前に見積もりを取ることです。インターネットの一括見積もりサイトなどを活用すれば、手軽に複数の業者からの見積もりを比較できます。この際、見積もり項目を細かく確認し、どのような整備が含まれているのか、どのような部品が使われるのかを明確にすることが大切です。こうした地道な事前準備を行うことで、相場を把握し、より有利な条件で車検を進めることが可能になります。

不要な整備を見極める

車検の見積もりを見た際に、本当に必要な整備と、場合によっては費用をかけなくても良い整備を見極めることは、無駄な出費を防ぐ上で非常に重要です。整備工場などから提示される見積もりには、法定費用(税金や保険料)の他に、整備費用が含まれています。この整備費用の中に、車検に通すために必須の整備と、安全のため推奨される整備、そして交換しなくても当面問題ない部品の交換などが混在していることがあります。

まず、見積もり項目を一つ一つ丁寧に確認し、不明な点は遠慮なく質問しましょう。例えば、「この部品交換は、今回の車検に必須ですか?」「交換しない場合、どのようなリスクがありますか?」といった質問は有効です。特に、車検に通るために最低限必要な整備と、将来的な予防整備を混同しないように注意が必要です。タイヤの溝がまだ十分残っているのに交換を勧められたり、ブレーキパッドの残量がまだあるのに交換を指示されたりした場合は、その必要性を再度確認しましょう。信頼できる整備士や業者であれば、これらの質問に対して丁寧に説明してくれるはずです。ご自身の車の状態を把握し、冷静に判断することが、不当に高額な整備費用を支払うことを防ぎ、賢く車検を終えるための鍵となります。

車検を依頼できる業者の種類と特徴

軽自動車の車検は、安全な走行を維持するために不可欠なメンテナンスですが、どこに依頼するかによって費用やサービス内容が大きく異なります。ディーラー、カー用品店、整備工場、そしてご自身で行うユーザー車検まで、多様な選択肢が存在します。この記事では、それぞれの依頼先のメリット・デメリットを比較し、読者が自身のニーズや予算に最も合った、お得で信頼できる車検業者を見つけられるよう、詳細な情報を提供します。

ディーラー車検

自動車ディーラーに車検を依頼する最大のメリットは、その高い信頼性と安心感にあります。メーカー純正部品を使用し、専門的な知識を持つメカニックが、メーカーの基準に沿ったきめ細やかな点検・整備を行います。新車購入時の保証が継続される場合もあり、高品質なサービスを求める方や、車のコンディションを常に最良の状態に保ちたい方には最適な選択肢と言えるでしょう。ただし、一般的に費用は他の選択肢と比較して高めになる傾向があります。

カー用品店車検

カー用品店での車検は、手軽さとアクセスの良さが魅力です。全国に店舗を展開していることが多く、買い物ついでに立ち寄れる利便性があります。価格競争が働きやすいため、ディーラー車検よりもリーズナブルな料金設定が期待できる場合が多いです。また、車検と同時にカーナビやドライブレコーダーなどの用品の取り付け・交換も依頼できるため、まとめて済ませたい方にも便利です。ただし、整備の質や対応できる範囲は店舗によって差があるため、事前に評判などを確認することが推奨されます。

整備工場車検

地域の整備工場、特に認証工場(国から認められた工場)での車検は、専門的な技術力と柔軟な対応が期待できるのが特徴です。長年の経験を持つ整備士が、車の状態を丁寧に診断し、必要最低限の整備で費用を抑える提案をしてくれることもあります。ディーラーに比べてアットホームな雰囲気で、地域に根差したサービスを提供している場合が多く、きめ細やかなコミュニケーションを取りながら車検を進めたい方には適しています。費用もディーラーより抑えられる傾向にありますが、店舗によって得意分野が異なるため、信頼できる工場を選ぶことが重要です。

ユーザー車検

ユーザー車検は、ご自身で軽自動車検査協会(運輸支局)に車両を持ち込み、検査を受ける方法です。車検代行手数料がかからないため、最も費用を抑えられる可能性が高いのが最大のメリットです。しかし、自分で車両の状態を把握し、保安基準に適合しているかを確認する必要があります。検査に合格しない場合は、追加で整備が必要になり、結果的に費用がかさんだり、手間が増えたりするリスクも伴います。手続きや検査の流れを事前にしっかり理解し、ある程度の車の知識がある方向けの方法と言えるでしょう。

車検に必要な書類と手続きの流れ

軽自動車の車検は、安全な走行を維持するために欠かせない手続きです。初めて車検を受ける方や、しばらく期間が空いてしまい不安を感じている方のために、ここでは車検に必要な書類と、受付から検査、合格までの具体的な手続きの流れを分かりやすく解説します。必要な書類を事前に確認し、スムーズに車検を完了させましょう。

軽自動車の車検手続きの流れ

ステップ

内容

ポイント

1. 書類準備

車検証、自賠責保険証、納税証明書(電子化されている場合は不要な場合あり)、認印などを準備します。

有効期限切れの自賠責保険証は無効になるため、継続手続きを忘れずに行いましょう。納税証明書は、軽自動車税が滞納されていないことを証明するものです。

2. 車検予約

車検を受ける整備工場やディーラー、または指定工場に車検の予約を入れます。

事前に予約することで、待ち時間を短縮し、スムーズに手続きを進められます。

3. 車両持ち込み・受付

予約した日時に車と必要書類を整備工場などに持ち込み、受付を行います。

車両の状態を確認し、見積もりや追加整備の有無について説明を受けます。

4. 車検検査

車両が保安基準に適合しているか、検査官によってチェックされます。

主にブレーキ、ライト類、排ガス、車体などの状態が検査されます。

5. 合格・不合格

車検に合格すれば、新しい車検証と検査標章(ステッカー)が交付されます。不合格の場合は、指摘された箇所を修理し、再検査を受けます。

車検に合格するまで、公道を走行することはできません。

6. 精算・引き渡し

車検費用を精算し、車両を引き取ります。

追加整備を行った場合は、その費用も含まれます。

軽自動車の車検に関するよくある質問(FAQ)

軽自動車の車検に関して、読者が抱きがちな疑問や不安をQ&A形式で解消します。車検期間、万が一車検が切れてしまった場合の対応、見積もりを取る際の注意点など、具体的な質問にお答えしていきます。

Q1: 軽自動車の車検は、通常どのくらいの期間で完了しますか?

A1: 軽自動車の車検にかかる期間は、一般的に1日から数日程度が目安です。ただし、これはあくまで目安であり、依頼する店舗の混雑状況や、車検と合わせて行う整備の内容によっては、それ以上の日数がかかる場合もあります。事前に、車検を依頼する店舗に所要日数を確認しておくと安心です。

Q2: 万が一、軽自動車の車検が切れてしまった場合、どのような手続きが必要になりますか?

A2: 車検が切れた状態で公道を走行することは法律で禁止されており、発覚した場合は罰金や違反点数が科せられます。車検が切れてしまった場合は、速やかに自動車検査登録事務所で「仮ナンバー」を取得し、その仮ナンバーを装着した状態で車検場へ向かい、車検を受ける必要があります。

Q3: 軽自動車の車検見積もりを取得する際に、特に注意すべき点は何でしょうか?

A3: 車検の見積もりには、国が定める「法定費用」(自賠責保険料、検査手数料、自動車重量税など)と、整備工場が独自に設定する「整備費用」が含まれます。法定費用はどこで受けても同額ですが、整備費用は部品交換の有無や作業内容によって大きく変動します。複数の業者から見積もりを取り、見積もり内容(特に整備費用の内訳)をしっかりと比較検討することが重要です。

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こちらの記事の監修者

自動車整備士 鳥井

自動車整備士 鳥井

  • 整備士の資格を持ちながらやさしい接客と分かり易い説明が好評の職人です!
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