車検の基礎知識
車検の基礎知識
更新日:2022/02/10
車検の時期が近づくと、自分の車はどれぐらいの車検費用がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。軽自動車は普通自動車と比べて、車検費用が安く抑えられるのが大きな特徴です。
本記事では軽自動車の車検にかかる費用とその車検内訳について解説。軽自動車でも車検費用が高くなる時期があるため、そちらも合わせて解説していきます。
軽自動車の車検を控えている方はぜひ本記事をご参考ください。
目次
軽自動車の車検にかかる費用はどの業者に依頼するかによって大きく変わります。費用相場は大体50,000円~80,000円程度です。
車検にかかる費用は交換部品や整備項目によって大きく変動する可能性があるため、高額な修理が必要になれば車検費用が高くなるケースもあります。
普通自動車の車検費用相場は60,000円~120,000円程度です。軽自動車は50,000円~80,000円程度の費用相場のため、普通自動車と比べるとかなりリーズナブルといえるのではないでしょうか。
軽自動車の車検にかかる費用がなぜここまで安く抑えられるのか。それは車検時に支払う重量税が大きな要因となっています。
重量税とは自動車の重量に応じて課される税金のことで、車両の重量が重くなるにつれ税金の額も高くなります。普通自動車が1.5トン以下で24,600円なのに対し、軽自動車は6,600円程度です。(新車新規登録時・2年自家用・エコカー減税なしの場合)
参考:国土交通省,「2021年5月1日からの自動車重量税の税額表」(参照 2021-01-28)
重量税だけでも1万円以上の費用差があるのは大きなポイントです。
軽自動車の車検にかかる費用は、法定費用と整備費用の2つがあります。
法定費用とは法律で定められた費用のことで、車検を受ける際は必ず支払わなくてはいけません。法定費用には自賠責保険・印紙代・重量税が含まれます。
軽自動車2年継続検査の場合の法定費用の目安は25,000円~30,000円程度です。重量税にエコカー減税が適用されるかどうかでも、大きく費用が変動します。
整備費用とは法定点検や整備をする際にかかる費用のことです。整備費用には点検費用と整備費用が含まれ、どの業者で車検をしてもらうかによって費用が大きく変わります。
新車で初めての車検でもオイル交換・ワイパーゴム交換・バッテリー交換などを行うケースが多く、その分の整備費用がかかります。車検前に見積もりを出してもらい、大体の費用感を把握しておくとよいでしょう。
軽自動車は普通自動車と比べ車検費用が安く抑えやすいのが特徴です。しかし場合によっては車検費用が高くなってしまうこともあります。
ここでは軽自動車でも車検費用が高くなってしまう3つのケースを解説しましょう。
1つ目がディーラーに車検を依頼した場合です。
車検はディーラーでお店に依頼する方法と、車検場に自分で車を持ち込むユーザー車検という方法があります。ディーラーに車検を依頼すると、不具合が発生する可能性のあるパーツを早めに交換し、トラブルが起きないように整備してくれるケースが多いです。
パーツ代が発生しやすいため、その分車検費用が高くなります。交換するパーツはメーカーの純正品が使用されるため、車検業者へ依頼する場合と比べてパーツ代自体が高くついてしまう傾向にあるのです。
安心して車に乗れるように丁寧に点検してくれますが、費用を安く抑えたい方は注意が必要です。
2つ目はタイヤやバッテリーなどの消耗品を交換する場合。
タイヤやバッテリーなどの消耗品を交換すると、車検費用が高額になります。タイヤは劣化すると表面にヒビが入り、最悪バーストをして事故を起こしてしまう可能性もありとても危険です。
劣化してしまう前に定期的に交換しなくてはいけない消耗品で、交換時期が来たら対応を余儀なくされます。軽自動車のタイヤ交換時期の目安は4~5年程度です。走行距離でいうと3万~3万5千km程度なので、交換の目安が近づいてきたら車検費用が高くなることを覚悟しておきましょう。
3つ目は軽自動車が古い年式の場合です。
古い年式の軽自動車は不具合が起きやすいため、整備費用が高額になる傾向にあります。新車登録から10年以上が経過していれば古い年式といえるでしょう。
日頃からこまめにメンテナンスを行っていれば、車検で高額な修理がかかるリスクを低くできます。
また日頃から不具合を感じている場合車検費用が高くなる可能性が高いため、見積もり額よりも少し余裕を持って車検費用を用意しておくことをおすすめします。
軽自動車の車検費用は、車種や整備内容によって異なりますが、少しでも安く抑えたいですよね。そこで、ここでは、軽自動車の車検費用を安く抑えるための方法をいくつかご紹介します。
まず、車検を受ける場所によって費用が大きく変わることを覚えておきましょう。ディーラー車検は、純正部品を使用したり、点検項目が多くなったりするため、費用が高くなる傾向にあります。一方、民間車検業者では、格安車検など、費用を抑えたプランが用意されている場合もあります。
次に、車検前にできる簡単な点検や整備を行うことで、費用を抑えることができます。例えば、タイヤの空気圧チェックやワイパーのゴムの交換など、自分でできることは事前に済ませておきましょう。また、車検前にオイル交換やバッテリー交換など、消耗品の交換が必要な場合は、事前に交換しておくと、車検時に費用が抑えられます。
さらに、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することも重要です。インターネットや電話で簡単に複数の業者から見積もりを取ることができます。見積もりを比較することで、費用が安い業者を見つけることができます。
また、車検の時期をずらしたり、車検の予約を早めに行ったりすることも効果的です。車検の時期をずらせば、繁忙期を避けることができ、費用が安くなる場合があります。また、早めの予約をすることで、割引を受けられる場合もあります。
これらの方法を試すことで、軽自動車の車検費用を少しでも安く抑えることができます。ぜひ参考にしてみてください。
軽自動車は普通自動車と比べて、車検費用を安く抑えやすいのが魅力的なポイントです。
整備内容により車検費用は大きく異なりますが、50,000円~80,000円程度を目安に車検費用を用意しておくとよいでしょう。また軽自動車であっても、ディーラーに車検を依頼したり消耗品を交換したり、整備内容によっては高額になることもあります。
余裕を持って車検費用を準備しておくことが大切です。
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自動車整備士 鳥井