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車検の基礎知識

車検はいつ出すのが正解? 知っておきたい有効期限と損得の仕組み

更新日:2025/05/23

「車検を早く出すと損をする」
そう耳にしたことはありませんか?

車検は、費用もかかるし、できれば少しでもお得に済ませたいもの。
しかし、間違った知識のまま車検を受けてしまうと、
本当に損をしてしまう可能性があります。

この記事では、車検の有効期限の仕組みから、損をしないための最適なタイミングまで、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたも車検に関する正しい知識を身につけ、賢く車検を受けることができるでしょう。

車検を早く受けると損をするってホント?

「車検を早く出すと損をする」という噂、耳にしたことがあるかもしれません。しかし、車検の仕組みを正しく理解すれば、必ずしも損をするわけではありません。

今回の記事では、車検を早く出すことのメリットとデメリット、そして損をしないためのポイントを解説します。

車検の有効期限の仕組み

車検の有効期限は、新車の場合は3年、それ以降は2年ごとに設定されています。この有効期限は、車検証に記載されており、この期間を過ぎると車検切れとなり、公道を走行できなくなります。車検は、この有効期限が切れる前に受ける必要があります。

車検の有効期限は、基本的に検査を受けた日からではなく、自動車の登録日を基準に計算されます。たとえば、車の登録日が4月1日の場合、次回車検の有効期限は2年後の4月1日となります。このため、車検を早く受けても、有効期限が短くなるわけではありません。

車検を早く出すと何が損?

車検を早く出すこと自体で、直接的な損はありません。しかし、車検を受ける時期によっては、結果的に損をしてしまう可能性があります。例えば、車検の有効期限が1ヶ月後に迫っている場合と、1年以上先の場合では、整備や部品交換の必要性、費用の相場も異なってきます。車の状態によっては、早期の車検が結果的に割高になることも考えられます。

車検を早く出すメリット・デメリット

車検を早く出すことには、メリットとデメリットが存在します。メリットとしては、有効期限切れによるリスクを回避できること、余裕を持って車検の準備ができることなどが挙げられます。一方、デメリットとしては、車検費用が無駄になる可能性があること、車の状態によっては不要な整備を勧められる可能性があることなどが考えられます。メリットとデメリットを比較検討し、自身の状況に合ったタイミングで車検を受けることが重要です。

車検を損しないための3つのポイント

車検で損をしないためには、事前の準備と正しい知識が不可欠です。ここでは、車検を損しないための3つのポイントを解説します。

ポイント1:車検の有効期間を確認する

車検を損しないための最初のステップは、車検の有効期間を正確に把握することです。車検の有効期間は、車の種類や使用状況によって異なります。新車の場合は3年、それ以外の車は2年ごとに車検を受ける必要があります。車検証には、車検の満了日が記載されているので、必ず確認しましょう。車検切れの状態で公道を走行すると、法律違反となり、罰金や違反点数が科せられます。車検の有効期間を把握し、余裕を持って車検の準備を始めることが重要です。

ポイント2:車検を受ける最適なタイミング

車検を受ける最適なタイミングも、損をしないための重要なポイントです。車検は、有効期間満了日の1ヶ月前から受けることができます。この期間に車検を受けても、次回の有効期間は変わりません。そのため、有効期間満了日の直前に車検を受ける必要はありません。むしろ、混雑する時期を避けて、余裕を持って車検を受ける方が、費用や時間の面でメリットがあります。例えば、車検業者の繁忙期を避けることで、予約が取りやすくなったり、割引サービスを利用できる可能性もあります。また、車の状態によっては、事前に整備や部品交換を行うことで、車検費用を抑えることも可能です。最適なタイミングで車検を受けるためには、事前に複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することも有効です。

ポイント3:車検費用の内訳を把握する

車検費用は、大きく分けて「法定費用」「車検基本料金」「部品交換費用」の3つから構成されています。法定費用は、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代など、法律で定められた費用であり、どの業者で車検を受けても基本的に同じ金額です。車検基本料金は、点検料や検査料、代行手数料など、業者によって異なる費用です。部品交換費用は、車の状態に応じて発生する費用であり、消耗部品の交換や修理にかかる費用です。車検費用を抑えるためには、まず、法定費用が必ずかかることを理解した上で、車検基本料金や部品交換費用を比較検討することが重要です。複数の業者に見積もりを依頼し、費用の内訳を比較することで、よりお得な業者を選ぶことができます。また、車の状態を良好に保つことで、部品交換費用を抑えることも可能です。

賢く車検を受けるために

車検に関するよくある誤解

車検について、誤った情報が広まっていることも少なくありません。ここでは、よくある誤解とその真実を解説し、正しい知識を身につけることで、より賢く車検を受けられるようにします。

誤解1:車検はどこで受けても同じ

多くの人が「車検はどこで受けても同じ」と考えていますが、実際にはそうではありません。車検を受ける場所によって、費用やサービス内容が異なります。ディーラー、カー用品店、整備工場など、様々な場所で車検を受けることができますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。例えば、ディーラーは専門的な知識や技術力に優れている一方、費用が高めになる傾向があります。カー用品店は、費用が比較的安く、短時間で車検を済ませることができますが、整備の質にばらつきがある場合があります。整備工場は、地域密着型で、きめ細かいサービスを提供してくれることが多いですが、技術力や設備に差があることもあります。自分の車の状態や予算に合わせて、最適な場所を選ぶことが重要です。

誤解2:車検に通れば、車の状態は問題ない

車検に通ることは、車の安全性が最低限満たされていることを意味しますが、車の状態が万全であることを保証するものではありません。車検は、あくまでも保安基準に適合しているかを検査するものであり、車の細部まで点検するものではありません。例えば、エンジンオイルの劣化やブレーキパッドの摩耗など、車検では見落とされがちな問題もあります。車検後も、定期的なメンテナンスや点検を行うことで、車の状態を良好に保つことが大切です。

誤解3:車検は事前に予約する必要はない

車検は、事前に予約しておくことをおすすめします。特に、週末や月末などの繁忙期は、車検の予約が取りづらく、希望する日に車検を受けられないことがあります。事前に予約しておけば、スムーズに車検を受けることができ、時間の節約にもなります。また、予約することで、割引サービスを受けられる場合もあります。車検を受ける際には、事前に複数の業者に問い合わせ、予約状況や費用を確認するようにしましょう。

車検に関するQ&A

車検に関する疑問を解決するために、よくある質問とその回答を紹介します。疑問を解消し、安心して車検に臨みましょう。

Q1:車検はどのくらいの時間がかかりますか?

A1:車検にかかる時間は、車の状態や車検を受ける場所によって異なります。一般的には、数時間から1日程度ですが、車の整備が必要な場合は、さらに時間がかかることもあります。事前に、車検を受ける場所に、どのくらいの時間がかかるのか確認しておきましょう。代車を用意してくれる業者もあります。

Q2:車検に必要なものは何ですか?

A2:車検に必要なものは、車検証、自賠責保険証明書、自動車税納税証明書、印鑑です。場合によっては、任意保険証や、メンテナンスノートなどが必要になることもあります。事前に、車検を受ける場所に、必要なものを確認しておきましょう。

Q3:車検費用は、なぜ業者によって違うのですか?

A3:車検費用は、車検基本料金、部品交換費用、法定費用などから構成されています。車検基本料金は、点検料や検査料、代行手数料など、業者によって異なるため、車検費用に差が生じます。また、部品交換費用も、車の状態や交換する部品によって異なるため、費用が変わってきます。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することで、費用を抑えることができます。

Q4:車検の有効期間は延長できますか?

A4:車検の有効期間を延長することはできません。車検の有効期間が切れた場合は、再度車検を受ける必要があります。車検切れの状態で公道を走行すると、法律違反となり、罰金や違反点数が科せられます。車検の有効期間を確認し、有効期限内に車検を受けるようにしましょう。

Q5:車検は、どこで受けるのがおすすめですか?

A5:車検を受ける場所は、ディーラー、カー用品店、整備工場など、様々です。それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、自分の車の状態や予算に合わせて、最適な場所を選ぶことが重要です。信頼できる業者を選ぶために、口コミや評判を参考にしたり、複数の業者に見積もりを依頼することも有効です。

まとめ

「車検を早く出すと損をする」という疑問について、この記事では詳しく解説しました。車検の有効期限の仕組みを理解し、損をしないためのポイントを押さえることで、賢く車検を受けることができます。

車検の有効期限は、車の登録日を基準に計算され、早く受けても有効期限が短くなることはありません。しかし、車検を受けるタイミングによっては、整備費用や部品交換の必要性によって、結果的に損をしてしまうこともあります。早期に車検を受けるメリットとデメリットを比較検討し、自身の状況に合ったタイミングで車検を受けることが重要です。

この記事で紹介した3つのポイント、「車検の有効期間を確認する」「車検を受ける最適なタイミング」「車検費用の内訳を把握する」を実践することで、よりお得に、安心して車検を受けることができるでしょう。

車検に関する正しい知識を身につけ、賢く車検を受けて、快適なカーライフを送りましょう。

やさしい車検なら、

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こちらの記事の監修者

自動車整備士 鳥井

自動車整備士 鳥井

  • 整備士の資格を持ちながらやさしい接客と分かり易い説明が好評の職人です!
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